その2の韓国語講座

音の変化(4)

文字・発音編 第 9 課

音の変化の続きです。

6.特定の単語に現れる濃音化

6-1.語尾が濃音化する場合

パッチムが「ㄴ」「ㄵ」「ㅁ」「ㄻ」「ㄼ」「ㄾ」の動詞・形容詞語幹の後ろに「ㄱ」「ㄷ」「ㅅ」「ㅈ」のどれかの子音で始まる語尾がつく場合、その語尾の子音が濃音化します。

  • 신지 (履か(ない)) → 신찌 ɕinˀʨi
  • 앉고 (座って) → 안꼬 anˀko
  • 삼고 (~にして) → 삼꼬 samˀko
  • 젊지 (若く(ない)) → 점찌 ʨɔmˀʨi

6-2.一部の漢字語での濃音化

漢字語で、パッチム「ㄹ」がある後ろの音節の子音が「ㄷ」「ㅅ」「ㅈ」の場合、その音節の子音が濃音化します。

  • 활동 (活動) → 활똥 hwalˀtoŋ
  • 발생 (発生) → 발쌩 palˀsɛŋ
  • 결정 (決定) → 결쩡 kʲɔlˀʨɔŋ

6-3.語尾が「ㄹ」で終わる場合の濃音化

語尾「ㄹ(을)」(冠形詞形=連体形)に続く言葉の最初が「ㄱ」「ㄷ」「ㅂ」「ㅅ」「ㅈ」の場合、その子音が濃音化します。
また、「ㄹ」「을」で始まる語尾の次の音節の子音の場合も同様に濃音化します。

  • 할 시간 (する時間) → 할 씨간 hal ˀɕigan
  • 갈 것 (行くこと) → 갈 껃 kal ˀkɔt

6-4.合成語の濃音化

合成語の最初の部分にパッチムが付いていて、かつ後ろの音節の子音が「ㄱ」「ㄷ」「ㅂ」「ㅅ」「ㅈ」の場合、その子音が濃音化する場合があります。

  • 손가락 (手の指) → 손까락 sonˀkarak
    → 「손」=手、「가락」=枝のようなものを表す言葉
  • 발바닥 (足の裏) → 발빠닥 palˀpadak
    → 「발」=足、「바닥」=底

6-5.その他の濃音化

表記上は平音かつ今までのルールに当てはまらないものでも、例外的に濃音化するものがいくつもあります。
これらは個別に覚えてください。下は一例であり、すべてではありません。

  • 인기 (人気) → 인끼 inˀkʲi
  • 조건 (条件) → 조껀 ʨoˀkɔn